野口整体 愉気(輸気)2 |
愉気(輸気) その2
心と生理的変化
強情な人は腰が弱い。腰が弱いと強情になる。
老人が強情になるのも腰が硬いからで、腰というのは行動の元です。
意地悪くなるのは蟯虫(ぎょうちゅう)の湧いたときです。
子供が意地悪になったら、肛門に愉気をすると、蟯虫がいなくなり、意地の悪い子供でなくなってしまう。
大人でも意地の悪い人がいますが、愉気をすると変わります。
蟯虫のせいではなくとも、肛門感覚がどこか本当ではなかったのでしょう。
尾骨を打つと脳溢血(のういっけつ)を起こす。子供なら小児麻痺のようになることがある。
尾骨と後頭部を打ったときが一番恐ろしい。とにかくよく愉気するのがよい。
お尻の穴は心臓に関係がある。心臓が悪いと肛門の締まりが悪くなる。
肛門を締めると、心臓が強くなり、心筋梗塞(しんきんこうそく)などの心配もなくなる。
頭での決断も肛門に関係があり、何かをしようとするとき肛門が締まっていれば問題ない。
肛門に指がズブッとはいるようだと実行できない。
怒りっぽいとか、気が散る場合、鳩尾(みぞおち)が硬くなっている。
「腹が立つ」と直腹筋が緊張します(腹筋が立ちます)。このような場合、頭部第二整圧点(目の中央と耳の前からの線が前頭部で交わる処)を軽くコツコツと叩く。叩く内にお腹が柔らかくなり、直腹筋の立ったのが無くなる。
特に片側の立っている人は、その側の頭を叩くと無くなってくる。
愉気をしても柔らかくなる。脳膜炎になるとか、神経衰弱になるとか、脳の色々な病気になると、お腹が凹んで首が硬くなる。そこで、頭部第2整圧点を軽くトトン、トントンと叩くか、指を当てて愉気すると、首も柔らかくなれば、お腹も柔らかくなる。怒らなくなり、気が乱れなくなる。
怒りっぽい子供や気が散って何もできない子供にそれを行えばよい。
受け身な心では丈夫になれない
お産の時など、周りの気張りが多いほど、当人はうまく気張れなくなる。
見物人が多いと難産になりやすい。自分1人で生むときは簡単に産める。
酔っぱらい同士でも、介抱に回った側は早く醒めてしまう。
病気になっても、人を介抱する方に廻れば早く良くなる。
病気を治療するとか、してもらうという考え方が本当ではない。
自分自身で元気になっていく。足りなければ愉気してもらえばよい。
虫垂炎(盲腸)は腰椎二番の右をちょっと押さえれば痛みは止まる。
水に溺れたら、胸椎の七番をショックすれば息を吹き返します。腰椎の二番を押せば飲んだ 水をみんな吐いてしまう。吐いてから胸椎の七番をショックすれば息を吹き返す。
高い所から落ちて目を回した人は頸椎の二番を押さえるとすぐ気が付く。
健康に生きることは、本能の勘を敏感にし、自然に備わっている感覚を鋭敏にすれば誰にでも出来る。